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写真とイラスト、どちらを使うべきか|Webサイトの素材選びの判断基準

Webサイトを作るとき、写真を使うかイラストを使うかで迷うことがあります。

「うちには良い写真がないからイラストで」という選択も、「イラストだと軽く見られそうだから写真で」という選択も、どちらもよく聞きます。この判断は好みの問題に見えますが、実際には伝えたい内容が実在するかどうかでほぼ決まります。

基本の判断基準

実物があるなら写真

商品、店舗、施工事例、料理、スタッフ。現実に存在して、見れば分かるものは写真が圧倒的に強い。

理由は単純で、写真には「実在の証明」という機能があるからです。イラストで描かれた店内より、実際の写真1枚のほうが「本当にある店だ」と伝わります。飲食、宿泊、美容、医療、建設。実物が判断材料になる業種で写真を避けると、信用が落ちます。

概念を説明するならイラスト

一方、実物がないものを写真で表現しようとすると無理が出ます。

  • サービスの仕組み
  • 導入の流れ
  • データの流れ、システムの構成
  • 「安心」「効率化」といった抽象概念

こうしたものを写真で表現しようとすると、握手している人、パソコンを指差す人、といった意味のない素材写真になります。イラストや図解のほうが、情報として正確に伝わります。

とくに、複数の要素の関係を示す場面ではイラスト(図解)が圧倒的に有利です。「AとBがCを経由してDになる」という説明は、文章より図のほうが数秒で伝わります。

判断に迷ったときの問い

「これは、見れば分かるものか」。見れば分かるなら写真。説明が要るならイラストか図解。この問いでほとんど決まります。

素材写真(ストックフォト)の使いどころ

避けたほうがよい使い方

  • 人物の素材写真をスタッフ紹介の位置に置く:来訪者は実在の人だと思って見ます。後で違うと分かると信用を失います
  • 明らかに海外のオフィス写真:日本の中小企業のサイトで浮きます
  • 握手・グラフを指差す・会議で笑顔:意味を持たない定番カット。「中身がない」という印象を与えます

問題のない使い方

  • 背景として抽象的に使う(風景、質感、空など)
  • 記事のアイキャッチ
  • 概念的なセクションの装飾

要は、実在を主張する位置に素材写真を置かないということです。

素材写真しかない場合の代替案

自社写真がなく、撮影の予算も時間もない場合、無理に写真を使わないという選択があります。

文字組みと余白、罫線、色面だけで構成されたサイトは、素材写真だらけのサイトより信用されます。特にBtoBや士業では、写真がなくても十分に成立します。「写真がないから」と焦って素材写真を敷き詰めるより、写真ゼロで整えるほうが良い結果になることは多いです。

撮影する場合の優先順位

1. 人:スタッフ、代表者、施術者、職人。誰がやってくれるのかが分かることは、あらゆる業種で信用に直結します。とくに地域密着型のビジネスでは、これが最も効きます。

2. 場所:店舗、工場、事務所、施設。「どこに行くのか」が分かると、来店や来社のハードルが下がります。

3. もの:商品、料理、施工事例。ECや飲食では、これが1位になります。

4. 作業風景:実際に働いている場面。採用サイトでは1位に近い重要度です。

撮影で失敗しないための3点

  • 明るさ:暗い写真は、それだけで印象が下がります。曇りの日でも屋内は照明を足す
  • 服装と片付け:撮影日を事前に共有し、社内を片付けておく。撮ってから気づいても直せません
  • 横位置と縦位置の両方:Webは横長、スマホは縦長で使います。同じ被写体を両方の向きで撮っておくと後が楽です

スマートフォンで撮る場合でも、明るさと片付けさえ気をつければ十分実用になります。プロに頼めない=素材写真、ではありません。

イラストを使う場合の注意

イラストは統一感が命です。

  • 複数の素材サイトから、テイストの違うイラストを寄せ集める
  • 人物イラストの頭身や線の太さがページごとに違う
  • 写真とイラストが同じ画面で混在し、どちらが主役か分からない

イラストを使うなら、同じシリーズ・同じ作者のものに統一するか、まとめて発注してください。テイストがバラバラなイラストは、素材写真より安っぽく見えます。

また、イラスト中心のサイトは「親しみやすいが専門性が伝わりにくい」方向に振れます。士業や医療で全面的にイラストを使うと、頼りない印象になることがあります。説明部分は図解、信用が必要な部分は写真という併用が、実務的には最も扱いやすい形です。

TEHON での見比べ方

  • 同じ業種で、写真主体のサイトとイラスト主体のサイトを比べる:どちらが自社の伝えたいことに近いか
  • 写真の量が少ないサイトを探す:写真がなくても成立している構成の実例が見つかります
  • スマホ表示で写真がどう扱われているか:PCで大きく使われている写真が、スマホでは削られていることがあります

参考デザインギャラリーから、業種と目的で絞り込んでご覧ください。

まとめ

  • 「見れば分かるもの」は写真、「説明が要るもの」はイラストか図解
  • 実在を主張する位置に素材写真を置かない
  • 写真がないなら、無理に使わず文字と余白で構成するほうが信用される
  • 撮影の優先順位は、人 → 場所 → もの → 作業風景
  • イラストは統一感が命。寄せ集めは素材写真より安く見える

素材は、デザインの飾りではなく情報です。何を伝えるべきかが決まれば、写真かイラストかは自然に決まります。


マザーハンズでは、広島・東京を拠点にWebサイトの制作と撮影ディレクションを行っています。お問い合わせよりご相談ください。

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