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Web制作会社の選び方|提案書のどこを見れば実力が分かるか

Web制作会社を選ぶのは難しい作業です。完成品を見て買うわけではなく、まだ存在しないものへの発注だからです。実績サイトを見ても、それが本当にその会社の仕事なのか、どこまで関わったのかは分かりません。

実績サイトの見方

1. 自社と近い規模・業種があるか:大企業の実績が並んでいても、その体制で中小企業の案件を受けるとは限りません。逆に、小規模案件ばかりの会社に大規模サイトを頼むのも無理があります。自社と同じくらいの規模の実績が複数あることが、現実的な適合の指標になります。

2. 実績サイトが今も生きているか:実績として掲載されているURLを実際に開いてみてください。閉鎖されている、更新が数年止まっている、というサイトが多い場合は要注意です。公開して終わりの仕事が多い可能性があります。

3. どこまで担当したかが書かれているか:「デザインのみ担当」「原稿制作から担当」など、担当範囲が明記されている実績は信頼できます。書かれていない場合は面談で聞いてください。

提案書のどこを見るか

見るべき1:現状分析があるか

優れた提案書には、依頼前に必ず現状の分析が入っています。

  • 現在のサイトのどのページが見られているか
  • どんなキーワードで来ているか
  • どこで離脱しているか
  • 競合と比べて何が足りないか

これらは、公開されている情報とツールで調べられます。調べてから提案しているか、調べずに一般論を書いているかは、提案書を読めばすぐ分かります。「御社の課題は認知度の向上です」のような、どの会社にも当てはまる記述しかない提案書は、中身がありません。

見るべき2:目的と施策がつながっているか

「問い合わせを増やしたい」と伝えたのに、提案がデザイン刷新とアニメーションの話だけなら、目的が理解されていません。逆に「問い合わせのフォーム項目を減らす」「電話番号を全ページに固定表示する」といった、地味だが目的に直結する提案が入っていれば、理解されています。

華やかな提案より、目的に対して素っ気ないくらいの提案のほうが、実は当たりであることが多い。

見るべき3:できないこと・やらないことが書かれているか

すべてを「できます」と答える会社より、「これは効果が薄いのでやめましょう」「この予算ならここは削りましょう」と言う会社のほうが信頼できます。制約を提示できるのは、経験がある証拠です。

見るべき4:公開後の話があるか

Webサイトは公開してからが本番です。更新方法、効果測定、改善サイクル。ここに触れていない提案は、作って納品して終わりの発想になっています。

面談で聞くとよい質問

「この案件は誰が担当しますか」:営業担当と制作担当が別なのは普通ですが、実際に手を動かす人が誰で、その人と直接話せるかは確認する価値があります。伝言ゲームが増えるほど、意図はずれていきます。

「原稿はどこまで手伝ってもらえますか」:制作が遅延する最大の原因は原稿です。たたき台を作ってもらえるのか、こちらで全部書くのか。ここが曖昧なまま進むと必ず揉めます。

「公開後、自分たちで何ができますか」:お知らせの追加、実績の追加、画像の差し替え。どこまで自社でできて、どこから依頼になるのか。依頼した場合の費用も聞いておきます。

「ドメインとサーバーの契約は誰の名義になりますか」:これは必ず確認してください。制作会社名義になっていると、契約を切るときにサイトごと失うことがあります。自社名義が原則です。

「過去に途中で止まった案件はありますか。理由は」:答えにくい質問ですが、正直に答える会社は信頼できます。具体的な答えが返ってくるなら、経験があり、リスクを認識しています。

避けたほうがよいサイン

  • ヒアリング前に見積もりが出てくる:何を作るか決まっていないのに金額が出るのは、テンプレートを当てはめているだけの可能性
  • 相場より極端に安く、理由の説明がない:安い理由が説明できるなら問題ありません
  • 長期契約が前提で、途中解約の条件が不明確:総支払額と解約条件を必ず確認
  • 専門用語で押し切る:分かりやすく説明できないのは、理解していないか、説明する気がないかのどちらか
  • 「SEOで1位を保証します」:検索順位を保証することはできません

相見積もりの取り方

複数社に声をかける場合、同じ条件を渡すことが重要です。条件が違えば金額を比較できません。

  • リニューアルの目的(1つに絞ったもの)
  • 希望するページ構成の案
  • 原稿と写真を誰が用意するか
  • 予算の上限
  • 公開希望時期

予算を伝えると足元を見られる、という心配をよく聞きます。しかし実際には、予算が分からないと制作会社は提案の規模を決められず、外れた提案が出てくるだけです。上限を伝えたうえで「この予算でできる最善」を出してもらうほうが、比較しやすくなります。社数は3社程度が適切です。

TEHON の使い方

制作会社の実績サイトを見るとき、何を見ればいいのか分からないという声をよくいただきます。TEHON では、掲載サイトを業種・目的・構成・トーン・配色の軸で分類し、それぞれの設計意図を解説しています。この視点を持って実績サイトを見ると、「かっこいい」以外の評価軸ができます。

  • この会社の実績は、目的に対して構成が合っているか
  • 業種の相場を理解したうえで作られているか
  • スマホでも情報が整理されているか

参考デザインギャラリーで分類の考え方に慣れておくと、提案を受けたときの判断が変わります。

まとめ

  • 実績は、見た目より「自社と近い規模か」「今も生きているか」「担当範囲が明記されているか」
  • 提案書は、現状分析の有無と、目的と施策のつながりを見る
  • 「やらないこと」を言える会社は経験がある
  • ドメインとサーバーの名義は必ず自社に
  • 相見積もりは同条件で3社まで。予算は伝えたほうがよい提案が出る

制作会社選びは、作ってくれる人を選ぶのではなく、一緒に考えてくれる人を選ぶ作業です。提案書のどこに時間をかけているかを見れば、その姿勢は読み取れます。


マザーハンズでは、広島・東京を拠点にWebサイトの制作とマーケティング支援を行っています。他社と比較検討中の段階でも、お問い合わせよりお気軽にご相談ください。

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